百合姫はいいねぇ(by加奈子様)

 魍魎の匣の百合分が不足しています。百合不足です。

 そんなときの心のオアシスは、コミック百合姫。この手の百合の寄せ集めは、随分前にカサブランカ帝国で痛い思いをしていたので敬遠していたんですが、このコミックはSの方も合わせて満足です。読み切りが多めなので、断片の記号的な百合の構図が多いのですが、それでもツボを心得ています。

 好きな作家は、吉富昭仁、椿あす、MATSUDA98、倉田嘘、珠月まや。
 吉富昭仁さんは、繊細なタッチでお互いを想うがゆえのすれ違いや誤解を描いているようです。少女たちのガラスのように純粋で脆い「好き」という気持ちが、まるでグラスを重ねあうようにそっと触れ合って綺麗な音を奏でます。強くぶつけてしまえば砕け散ってしまうような、そんな雰囲気がステキです。
 椿あすさんは、コミカルなキャラクターのどたばたですが、その騒動の根っこにはやはり好きな子が気になるという気持ちがあります。一生懸命なキャラクターが見ていて可愛い作品です。
 MATSUDA98さんは、丸くて可愛い、これに尽きます。安心して見られる百合っていいな、と再確認できます。
 倉田嘘さんは、特徴的な絵を描く人です。実は、最初は受付けなかったのですが、徐々に引き込まれてしまいました。シリアスなシーンでのキャラクターの表情と、コミカルなシーンの緩急がクセになります。扱っている話も、自分好みです。
 珠月まやさんは、ちょっとヘンテコな子たちが出てくる学園モノです。ヘンテコなりに一生懸命な姿がとてもラブリー。ギャグ主体のようにも見えますが、百合るべきときは決めてくれるので、やはり好きです。

 はぁ、しかし。こんな良質な百合成分が手軽に手に入るとは、良い時代になったものです。そろそろ最新刊も出たでしょうから、また買ってみようかと思います。

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